「・・・この石は動くのか?」CPU交換は男のロマン。

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代表:齊藤 智宏 代表:齊藤 智宏

Posted on 2016年06月22日(水)08:55


「・・・この石は動くのか?」CPU交換は男のロマン。

CPU交換のロマンを久しぶりの実践をもって語る話です。本日は「「・・・この石は動くのか?」CPU交換は男のロマン。」についてです。

猫ITソリューションズ代表の齊藤です!
皆さんこんにちわー!(こーんにーちわー)

先日CPU交換を久々に行ったのですが、今回は稼動実績うんぬんの話ではなく、その実践記録も含めてCPU交換自体のロマンというか「熱さ」について語りたいと思います。なお、本記事は以下用語・固有名詞を知っておく必要があります。てゆーかこれら用語を全く知らない方には面白くもなんともない記事です。そしてCPU世代的にかなり古い話です。つか「BIOS」は既にオワコンですよね、、、

あの頃CPU交換は熱かった

現在CPU交換、というか自作PC自体が下火であるのは否めません。しかしCPUが大変革を遂げた時期は異様に熱かったのを覚えています。ここで挙げるのはあくまで自分の体験から「あの頃は熱かったよなぁ~CPU自体も熱かったよなぁ~」と思ったCPUを挙げてみます。

MMX Pentium

MMXとは、
「よく分からんがintel様のハイパーテクノロジーによりすっげえ速くなる!」
という技術です。その技術が搭載されたCPUがMMX Pentiumなのです。ちなみにPentiumとは、
「よく分からんが80286,386,486と続いたCPU名が急に変わったのですごい筈!」
というCPUです。そしてこのMMX Pentiumがなぜ熱かったのかというと、

電脳戦機バーチャロン

の存在がまず挙げられます。
セガ、MMX対応の「電脳戦機バーチャロン」と専用コントローラーを発表('97/1/13)

「・・・この石は動くのか?」CPU交換は男のロマン。

二つ目の理由は、

CPUクロック周波数がとうとう大台の200(MHz)を超えたから

であります。

そして三つ目の理由、、、それは、

俺の430HXはMMXが動くのか?

という非常に個人的な点です。

電脳戦機バーチャロンとは二本のレバーで操れるロボット対戦格闘ゲームです。私はこのゲームと続編合わせて正直書くのをためらうような金額をつぎ込んでいます。また専用コントローラーであるツインスティックはSS/PC版合わせて5つくらい買い換えています。(いばれる事ではない・・・)

大台200MHzは当時自作PC雑誌で「オーバー200MHz!」と盛んに煽られておりモロに影響を受けた次第です。ググッたらまさに当時見たその雑誌を見つけました。懐かしい、、、当時は自作PC雑誌もアホみたいに多かったです。
オーバー200Mhzパワーをゲットせよ! ( Windows ) - トラ鉄Pa3.犬ファン - Yahoo!ブログ

そして「俺の430HXはMMXが動くのか?」についてですが、この430HXとはintelのチップセットの一つです。CPUが動くかどうかは基本的にはこのチップセットの基本仕様によるのですが、マザーボードのリビジョンにより変わったりもします。例え同じ430HX搭載マザーボードで最新BIOSを積んでいたとしても、CPUが動いたり動かなかったりします。さて自分のPCは、ですが、、、当時は動くか分かりませんでした。情報が少ないのもありますが、そもそも調べ方が分かりませんでした。しかし、

バーチャロンが動くか動かないかなんだ!やってみる価値はありますぜ!

とばかりにやってみた結果、轟沈しました。
※ダメだったらマザーボードを買い換えようと考えていたので丸っきり損でもない

Celeron 300A

Celeronとは、
「よく分からんが電器屋おすすめパソコン買ったらすげえ遅い!なんでよ!」
といった場合の原因のほとんどを占めるCPUのブランド名です。現在も脈々と続くおっそいCPUシリーズです。しかしそんなCeleronがビックリするほど脚光を浴びた時期がありました。1998~1999年頃の話です。
Celeron 300A、赤くないけど3倍速い!

俗に「オーバークロック」と呼ばれる、CPUにムチャを施し速くする邪法が流行りました。自分が手を染めたのもこの頃です。秋葉原ではコスタリカ産xx週目のセレロン300Aありますか!?」とPCショップに詰め寄る邪教徒も蔓延りました(実際見たことないけど)。CPUの熱に浮かされてたんでしょうかね、、、

この頃の自作PC熱はかなりの盛り上がりで長期間続きました。原因の一つにチップセット「Intel 440BX」の存在があります。通常チップセットの世代交替は激しいものですが、この440BXは数年の長きに渡り続きました。つまり一回買えば(限界はありますが)BIOSアップデートで数年戦えるという訳です。上記URLにもありますが今は無き台湾ABIT社のBH6は鉄板でしたね。お世話になりました!

ちなみに個人的には、この頃が「パソコンの街、秋葉原」の絶頂期だと思うです。

Core2 Duo

Core2 Duoとは、
「よく分からんがintel様がこれまでの全てを否定し始めた!去年買ったパソコンはもうダメなの!?」
という原因となったCPUブランドです。実際それまでのCPUと次元が違う。

長くなりましたが、ここからが久しぶりのCPU交換実践記録です。今回はPentium4からCore2 DuoへのCPU交換にチャレンジします。

つまり死ぬほど古い話(やったのは最近だけど)なので、参考には全くならんという訳です。読み物としてお楽しみいただければと思います。

で、Core2 Duoは動くの?

それを調べるのが楽しい

そもそも「CPU交換ってお金かけた割にアレじゃない?」と問われそうな気がするのですが、ちょうどいい言い訳があったので載せておきます。
「・・・この石は動くのか?」CPU交換は男のロマン。

「・・・この石は動くのか?」CPU交換は男のロマン。

そして「CPU交換の何が楽しいの?」と問われたら「それを調べるのが楽しい!」と応えます!はじめから動く事が分かっているCPUでは愉しめない。「動くかも」なCPUの方が愉しいのであります。

今回のターゲット

いけにえ対象はレノボThinkCentre A52(8289-49J)です。
※下の方。上はIBM NetVista。同じくPentium4マシンだが絶対にCore2Duoは動かない。
「・・・この石は動くのか?」CPU交換は男のロマン。

まだIBMロゴが付いています。こんな悲しい事件はなかった、、、という話は置いといて、このPCと猫ITソリューションズにおける用途について説明します。

ThinkCentre A52は省スペース型デスクトップPCとして2006年03月10日に発売されました。元はIBMブランドのパソコンですが、レノボへのパソコン事業売却後は当然レノボが発売・サポートしたPCです。スペックは「遅くて熱い」ということで割愛したいところですが、チップセットはIntel 945Gz Expressとだけ言っておきます。猫ITソリューションズでは音楽CDの取り込み・再生や写真の管理を行う「メディアPC」として利用されています。以下は仕様です。

ThinkCentre A52(8289-49J) - 製品仕様
Desktops-and-all-in-ones :: ThinkCentre-A-Series-desktops :: ThinkCentre-A52 - Lenovo Support (JP) | #1 PC Maker

ThinkCentre A52(8289-49J) - ドライバとソフトウェア
Desktops-and-all-in-ones :: ThinkCentre-A-Series-desktops :: ThinkCentre-A52 :: 8289 :: 49J - Lenovo Support (JP) | #1 PC Maker

調査:マザーボード・BIOS

では調査開始です。
前述の通り楽しいっちゃあ楽しいけど、動く可能性を見出すための調査なので大切です。真剣です。という訳で、まずはマザーボードとそのBIOSから。基本仕様から確認します。

Intel 945GZ Express Chipset (Intel 82945GZ Memory Controller) 仕様

Intel® Pentium® D Processor 960
Intel® Core™2 Duo Processor E4300
Intel® Core™2 Duo Processor E4400
Intel® Core™2 Duo Processor E4500
Intel® Core™2 Duo Processor E4600
Intel® Core™2 Duo Processor E4700

チップセットの仕様的には動く。良かった。これがアウトなら絶対に動かない。しかし安心はできないのです。なぜならこの仕様はあくまで現時点での仕様であって、リビジョンを重ねることでこの仕様に成ったからです。つまり同じチップセットとはいえ発売時期により仕様は異なる(=劣る)ということなのであります。

現在のBIOS情報
Flash EEPROM Revision Level:2HKT13AUS
BIOS Date (MM/DD/YY):09/08/06

BIOSアップデート・ユーティリティ - ThinkCentre A52, M52, M52 Tower, M52 Small
2EKT46A
2009/6/2

フラッシュ BIOS アップデート - ThinkCentre A52 (タイプ 8287, 8288, 8289, 8296, 8297, 8298, 8326, 8327, 8328, 8329, 8340, 8341, 8342, 8343, 8344, 8380, 8381, 8382) / M52e (タイプ 8299, 8380)
2HKT14A
2006/9/12

2HKT14A/2HJT14A:
- Corrects a problem when using CPUID 0F65 processors. This problem causes
checksum errors during install.

0F65=Pentium D 935のようです。にもかかわらず2006/9/12以前発売のCore 2 Duo対応情報が旧バージョンリリース情報にはない!よってCore 2 Duoが動かない可能性は絶大です。

調査:CPU

マザーボード・BIOSの調査から、仕様的にはCore2 Duoの一部が動くことはわかりました。でも、実際動く=対応しているかどうかはThinkCentre A52の発表日とBIOSの公開日とCPUの発売日が関係します。最低でもCPUの発表が最終バージョンBIOSの発表前である事実を探さなくてはなりません。で、そのCPUが「動くCPU」となる訳です。ハイ。今回のミッションはもちろんCore2 Duoへの交換ですが、おそらく動くであろうPentium Dなど発売が近かったCPUについてもついでに調べておこうかと思います。

インテルのCPU仕様書には発売日は「発売日 Q1'08」のように記載されています。なのでインテルの会計年度を知る必要もあります。調べた結果例えば「Q1'08」は「2008年1~3月」と読み取れました。

インテル - Wikipedia

決算期 12月31日

※ただし決算期は2007年以降に変更された可能性もあるが、そこまで調べないことにする。
Q1:1~3月
Q2:4~6月
Q3:7~9月
Q4:10~12月

以下の「発売日」は公式ではあるが、他メディアの記事の「発売日」と一致しない。intelの発売日は出荷日(=メーカーPCへの組み込みのため)と考えるべきかもしれない。

Pentium Dual-Core

Pentium Dual-Core - Wikipedia

Pentium Dual-Core はCore 2発表後のリリースなので、選定に含めない。

Pentium D

Pentium D - Wikipedia

Pentimu D 930
> 発売日 Q1'06

Pentium D 935
> 発売日 Q1'07

Pentium D 960
> 発売日 Q2'06

Core 2 Duo

Intel Core 2 - Wikipedia

Pentium 4やPentium Dなどと同じくLGA775ソケットを採用するものの、その高度な省電力機能の代償としてマザーボード上のVRD部がVRD11.0以降に規格準拠している必要がある。そのため、Pentium 4やPentium D向けに製造されていた当初の945チップセットなどを使用したLGA775ソケットマザーボードではCore 2 Duo は動作しない。


まずいのである。
更に動かない可能性が高まった。が、例えばPentium D 935は発売日より大幅に速くBIOSが対応している。よって、8289-49J出荷時点で既にQ1'07以前発売のCore2 Duo情報はBIOS対応済みであり、VRDもバージョンが11.0以降に対応している、という夢を見てみようではないか

E4300
> 発売日 Q3'06

E4600
> 発売日 Q4'07

E4700
> 発売日 Q1'08

どのCPUを買う?

「Core2 Duoでしょ?」
いや、ちょっと待って。ひとくちにCore2 Duoといっても種類があるのです。最終BIOSアップデートが2006/9/12なので、発売日が最終BIOSアップデート前である可能性がある(Q3'06)のCore2 Duo E4300にするべきと判断しました。一番性能が低いけどPentium4よかマシだろ、と考えます。

ついでにPentium Dも買っておきます。Pentium D 930です。コレは、

という理由からチョイスしました。
さて価格ですが、当時は数万円しました。数万かけて動かなかったらそりゃ大ショックだった訳ですわ。現在はどうかというと、、、

安い。悲しいくらいに。

動けぇぇぇぇ!

CPUを安く買えたので金銭的ダメージは少ないです。でもCPU交換はそれなりに手間。特に猫ITソリューションズの場合はPCラックを大移動させ、ケーブルの海から対象PCを救い出してからとなるので、えれぇ手間です。なので、、、動け!動いてくれ!

まずはPentium D

Pentium D自体は動くはず。
Pentium D 930(発売日 Q1'06)も、Pentium D 935(発売日 Q1'07)が動くなら動くはず。多分!

それではCPU交換作業開始です。
おりゃああああああああ!
「・・・この石は動くのか?」CPU交換は男のロマンである。

ああああああああ!
「・・・この石は動くのか?」CPU交換は男のロマンである。

ああああああああ!
「・・・この石は動くのか?」CPU交換は男のロマンである。

ああああああああ!
「・・・この石は動くのか?」CPU交換は男のロマンである。

ああああああああ!
「・・・この石は動くのか?」CPU交換は男のロマンである。

ああああああああ!
「・・・この石は動くのか?」CPU交換は男のロマンである。

ああああああああ!っと!

よし。
Pentium Dは動いた。
当たり前だ。
でもうれしい!

これでThinkCentre A52(8289-49J)も一応デュアルコアマシンです。

※Pentium DもCore2 Duoも複数コアCPUですが、Pentium Dのソレはムリヤリ感でいっぱいです。
Pentium D - Wikipedia

ダイ2つを1つのCPUパッケージに収めることはかなり無理があり、発熱はコンシューマ向けではほぼ限界にまで達してしまった。

 

そしてCore2 Duo

・・・Core2 Duoはこれまでの検証の結果、動く可能性は10%以下。いやもっと低いかも。
いや、

恐れるな。自分の中の可能性を信じて、力を尽くせば、道は自ずと開ける。

そうだ。その通り。
それでは作業開始です。

おりゃああああああああ!
「・・・この石は動くのか?」CPU交換は男のロマンである。

ああああああああ!
「・・・この石は動くのか?」CPU交換は男のロマンである。

ああああああああ!・・・って、

もうダメなんかい。

もうちょっと頑張ってくれても良かったんじゃないかせめてBIOS表示くらいまで言ってくれればなーってそもそもCPUとして認識してないつまり物理的に刺さってるけどマザーボードがこのCPUは知ってるぜ!と言ってくれないわけで正直もうどうしようもなくて動かなかったこのCPUは捨てるしかねーじゃねーかこんなあっさり終わってくれたらこれ以上この記事をひっぱれないじゃないかちくしょうちくしょう

えー、
つまり失敗であります!
いいだけ調べてうんちくたれたけど、動きませんでした!
ヽ(`Д´)ノ ウワアン!

残念な結果には終わりましたが、CPU交換の楽しさが少しでも伝わりましたでしょうか?

また期待通りのオチだったという方が満足していただければなお幸いであります。

・・・
・・・
・・・
・・・
ちくしょおおおおーーーー!!!!

「・・・この石は動くのか?」CPU交換は男のロマン。


いかがでしたでしょうか?
猫ITソリューションズは、飼い主の皆さんにITを活用しあらゆるシーンで的確なアドバイスをいたします。それではまたお会いしましょう。

「・・・この石は動くのか?」CPU交換は男のロマン。

see you!

 



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