猫に噛まれるとどうなるか知っておいた方がいい(猫咬傷細菌感染)

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広報:齊藤 メイ 広報:齊藤 メイ

Posted on 2012年04月08日(日)22:20


猫に噛まれるとどうなるか知っておいた方がいい(猫咬傷細菌感染)

・・・あまり私を怒らせない方がいい。今回の記事は、猫のケガではなく、猫にケガされた人間のケースの内容となっております。本日は、「猫に噛まれるとどうなるか知っておいた方がいい(猫咬傷細菌感染症)」についてです。  

猫を飼っている方は、噛まれるなど日常茶飯事として「いやー猫に噛まれちゃってさーアハハ」とやり過ごす方も多いと思います。ちょっと猫に噛まれた・引っ掻かれたくらいでは大抵は何も起こりません。しかし、大ごとに発展するかもしれない事を知っておいた方がいいです。

WP_000983.jpg


これはある猫に噛まれた患者(以下X氏)の写真です。
噛まれたのは左中指。横から噛まれた形です。
咬傷の深さは3mm程度。外傷としては軽傷です。
X氏も「よくあること」と特に気にしていなかったのですが、、、
噛まれて2時間後、事態は急変します。

指が動かなくなり、腕自体も重く感じるようになりました。
細菌が感染したのです。

どこのバイオハザードだよ!と自分をごまかしつつも、事態の悪化に驚きを隠せず、X氏はタクシーで病院に向かいました。医師はX氏にこう言います。

下手すりゃ膿むよ。そんで切るかも。

犬による咬傷からの狂犬病は有名ですが、実は最近の感染率は犬よりも猫の方が上なのです。これは猫の方が口腔内に雑菌が多く認められること、牙が細いことが原因とされます。基本的な治療方法は、創をきれいにし、抗生剤の投与(内服または点滴)となりますが、場合によっては汚染部の切除や、内部に膿がたまらないように創の入り口を切開し膿の出口を確保することもあります。

X氏の治療方法は、
菌を殺菌する抗生物質「メイアクトMS」の投与となりました。


投与を毎食後1日3回5日間続け、状況が悪化するようなら切除、問題なければそのまま治るとの事です。結局X氏の場合は運よくそのまま治りましたが、その後数日は指がひきつる感覚が残りました。この感覚が収まるにはまた数日~数週間かかるようです。

治療費は、

初診料:5000円
処方箋量:680円
保険分合計:5680円
負担率:30%
合計:1700円

薬代:2300円
負担額:690円
合計:690円

再診料:1210円
負担率:30%
合計:360円

※「もう治ってるよ」と言うだけの簡単なお仕事です。

=総負担額:2750円

です。
しかし土日をつぶしたり、仕事に多少の支障が出たり、焦ってタクシーを使ってしまったり、クスリのせいかやる気が出なくてダラダラしてしまったりと、負担額以上のマイナスがあった事を付け加えておきます。

防止策はこれといってないのですが、
噛まれ馴れてあまりに無関心で過ごすのは危険だという事が伝われば幸いです。インターネット上では悪化してしまい色々と大変な目に遭われた方が多くいらっしゃいます。


ちなみに、噛んだのは私です。


いかがでしたでしょうか?
猫ITソリューションズは、飼い主の皆さんにITを活用しあらゆるシーンで的確なアドバイスをいたします。それではまたお会いしましょう。

猫に噛まれるとどうなるか知っておいた方がいい(猫咬傷細菌感染)

see you!

 



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