PC-9801実機を今また活用したいという場合にネックとなるのが表示です。 本日は、「PC-9801(2列15ピンVGA)から液晶ディスプレイ(3列15ピンD-Sub)に出力する」についてです。
こんにちは。猫ITソリューションズ広報の齊藤メイ(♀)です。 本日は、「PC-9801(2列15ピンVGA)から液晶ディスプレイ(3列15ピンD-Sub)に出力する」についてです。
動作確認の取れた機種はPC-9801BX/U2になります。
出力方法はいくつかありますが、今回は単純な変換ケーブルによる出力という方法で説明させていただきます。ポイントは3つです。
PC-9801側の水平同期周波数の確認
基本的にPC-9801の水平同期周波数は24.8KHzまたは31.5KHzです。 両方の水平同期周波数に対応している機種もあるようですが、猫ITソリューションズ保有のPC-9801BX/U2は24.8KHzです。
液晶ディスプレイ側の水平同期周波数の確認
近年の多くの液晶ディスプレイは24.8KHzに対応しておりません。 猫ITソリューションズでは今回iiyama 21.5インチワイド液晶ディスプレイ PLE2209HDSシリーズのような24.8KHz対応製品を用意しました。
コネクタの変換
PC-9801BX/U2側の出力端子は、2列15ピンVGA端子(DA-15)になります。 液晶ディスプレイiiyama 21.5インチワイド液晶ディスプレイ PLE2209HDSシリーズ側の入力端子は、DVI、HDMI、それと3列15ピンVGA端子、俗に言うD-Sub端子と呼ばれるものです。デジタル出力には対応していないので、今回はアナログRGB接続である2列15ピンVGA→3列15ピンD-Sub変換コネクタまたはケーブルを用意する必要があります。
接続。蘇るPC-9801。
ポイントは以上です。 では早速接続してみましょう。映し出されているのは、故出射厚氏制作のDOSファイラー「FD」です。 お世話になっていた方も多いのでは、と思われます。
今回の作業はあまり試行錯誤をすることもなく、トラブルと言えば私としてはどうでもいい事なのですが、
などの重要データがなぜか消失していたくらいで特に苦労もすることもありませんでした。
今からPC-9801を活用しようという方はあまりいらっしゃらないとは思いますが、何かの役に立てば幸いです。